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「グラン・プリ」 1966年 アメリカ 180分

監督/ジョン・フランケンハイマー
脚本/ロバート・アラン・アーサー
製作/エドワード・ルイス
出演者/ジェームズ・ガーナー(F1レーサー ピート・アロン)
イヴ・モンタン(F1レーサー ジャン=ピエール・サルティ)      
エヴァ・マリー・セイント(ジャンの恋人 編集者ルイーズ・フレデリクン)
ブライアン・ベッドフォード(F1レーサー スコット・ストッダード)
ジェシカ・ウォルター(スコットの妻 パット・ストッダード)
アントニオ・サバト(F1レーサー アントニオ"ニーノ"バルリーニ)
三船敏郎(F1チーム ヤムラ オーナー・社長)
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 今では想像もできないがフロントスポイラ―・リヤウィングも無い1960年代の葉巻型のF1カーが走行。
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そんなノスタルジックなF1に乗る様々な国、年齢、個人的な事情を持った4人のドライバーが主人公の群像劇。私の好きなイヴ・モンタンが出演しているので観賞したが感動作ではない。
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当時は世界的に戦後の高度成長期を迎え、様々な製品ができ、その性能も日々向上していた時代。自動車はその最たるもので各国・各メーカーが威信を賭け鎬を削っていた。現在と異なり世界のF1への注目は並々ならぬものだったろう(1980年頃をピークにその後は衰退して行く)。そんなF1に対する関心の高い時代だから製作された映画といえる。

 物語は別として走行シーンは時代的配慮を差し引いても迫力がある。カメラ固定の流し撮り、空撮、車載撮影どれも現代に引けを取らないだろう。車載撮影では普通自動車ではなくフォードF40を改造してカメラを搭載したというから凄い。
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映画は各国に転戦していく「サーカス」グランプリを追ってイタリアの「モンツァ」が最終戦となる。
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現在は日本の富士スピードウェイ同様に使用されていないバンク付きのオーバルコースを恐らくは250km近い速度で走る映像は本当に迫力がある。路面の舗装が現在とは異なり相当に悪いようで45年以上前の葉巻型F1カーのフロントタイヤを支えるフレームが上下に撓るのが判る。ドライバーの恐怖はどれ程のものであったろうか?
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個人的な評価★★★(5点満点)

by sade-adu | 2012-03-18 22:39 | 映画1960年代